2016.01.09
2月、3月の期間限定ですが、今年から当院でも一年間有効なフィラリア予防注射の接種を行います。
今はとても寒い時期で蚊もいませんから大丈夫ですが、春になり暖かくなってくるとまたフィラリア予防のシーズンがやってきます。
フィラリア症は蚊によって媒介される感染症です。
蚊の体内で成長したミクロフィラリアが蚊が吸血する際に体内に侵入し、さらに成長し心臓に寄生します。
感染すると様々な症状を引き起こし死に至ることもある恐ろしい病気です。
みなさま、去年飲み忘れた予防薬がいくつか残っているなんてことはありませんか?
毎年春先にフィラリア検査を行ってお薬を処方する際にたまに「去年のお薬がまだあります・・・」
なんて言われてしまうことがあります。
毎月1回投薬するだけなのですがこれがなかなか忘れてしまうこともあるようです。
または、「けっこう涼しい日が多かったから最後の方は飲ませてません。」
ビックリします。
万が一に感染してしまったら、せっかく何ヵ月も予防していたのにとても不幸です。
フィラリア症はしっかり予防することで確実に予防できる病気です。
この地域では5月〜12月までの予防が推奨されています。
しっかりと予防することをお勧めします。
しかし、『なぜこんな寒い時期にフィラリアの話?』って感じたと思います。
毎年春先にフィラリアの検査をしてお薬を処方しますので混雑して長時間お待たせしてしまう傾向にあります。
年に一回のフィラリア予防注射を2月、3月(混雑するより前の時期)に実施しすることで長時間お待たせすることもなくなります。
そのほかにも年間予防のメリットはたくさんあると思います。
ただし、予防注射ですので混合ワクチン接種と同等のアレルギー反応などの可能性もあります。
若齢や高齢の場合、健康状態が良くない場合、重篤な疾患がある場合、極度の興奮状態の場合など接種が出来ないケースもあります。
詳しくは当院まで御相談下さい。
さいとう動物病院
院長 齋藤陽太