2016.08.23
先日、仏壇にお供えしてあった植物を食べてしまってから吐いて様子がおかしい
という猫ちゃんがご来院されました。
食べてしまったという植物を見せて頂いたところ『シキミ』という植物でした。
シキミは仏事に用いられ、お寺や神社の庭木として植えられていたり、枝葉を仏壇にお供えされる樹木です。
花や葉、果実、根にいたる全体にアニサチンなどの有毒物質を含みます。
間違って食べてしまった場合の中毒を起こしてしまう可能性があります。
症状は、嘔吐、下痢、全身痙攣、流涎、発汗、呼吸困難、チアノーゼ、意識障害ときに発熱、重症では呼吸停止・心停止から死にいたることもあります。
そのためシキミの果実は植物として唯一
毒物及び劇物取締法により劇物に指定されています。
今回誤って食べてしまった猫ちゃんは来院時に嘔吐と興奮、流涎、発汗などの症状が見られましたが、点滴入院して翌日には症状が落ち着き無事退院されました。
よかった
シキミなどの仏花に限らずペットにとって危険な植物はたくさんあります。
ペットがいる場所におく植物の取り扱いには十分ご注意下さい。