2015.10.19
こんにちは、院長の齋藤です。
朝晩は肌寒いくらいですね。季節の変わり目は人間だけでなく動物も体調を崩す事が多いですのでお気をつけ下さい。
今日は猫ちゃんの飲水量のお話です。
猫ちゃんはその起源が砂漠地帯に住む『リビアヤマネコ』であると言われています。
砂漠では飲み水の確保が難しいため、その過酷な環境に適応するため少しの飲み水でも尿を濃縮する事によって生きていけるようなカラダの仕組みを持っています。
そのためペットとして私たちと生活している今でもその仕組みを持っており犬などと比べて飲水量は少なくその飲み方もヘタクソです。
そして、この時期急に涼しくなってくるとさらに飲水量が減る傾向にあります。
飲水量の減少により腎不全の悪化や結石症などを引き起こすことがあります。
結石症は尿路閉塞や膀胱炎の原因にもなります。
これらを予防するには十分に飲水させる必要があります。
例えばファウンテンなど水が循環して流れる水飲み等に興味を示してくれる子もいます。
(お気に入りの水のみでないと飲んでくれない子もいますので突然変更してしまうのはいけません)
中にはお台所やお風呂場や金魚の水槽など変なところで飲むのが好きな子もいますよね。
出来るだけいつでもお水が飲めるようにしてあげてください。
こういう変な癖を発見して知っていて頂くことは飼い主様にしか出来ないことですからすごく大切です。
診察のときはそういう細かいことでも教えて頂くととても参考になりますのでよろしくお願いします。
腎不全や膀胱炎もほっておいてはいけませんが、尿路閉塞でおしっこしようとポーズをとっているのに出ないときは緊急です。
もしそのような症状が見られたときはすぐに病院にご連絡下さい。